リベットの実験
benjamin-libet が行った、自由意志の存在を問う実験。被験者は脳波計と筋電計を付け、2.56秒で一周する時計を見ながら好きなタイミングで手首を曲げる。
計測されるのは3つの時刻。
- 意思を自覚した時刻(時計の位置を後で報告)
- 脳波が活動を始めた時刻(補足運動野=準備電位)
- 実際に手首が動いた時刻(筋電計)
素朴には「意思 → 脳波 → 運動」を予想するが、結果は「脳波 → 意思 → 運動」だった。運動を0秒とすると意思は0.2秒前、脳活動は0.5秒前。意思の自覚より0.3秒早く脳が行動を決めていたことになり、意思は「後付け」と解釈された。
リベット本人が信じられず再実験を重ね、他の研究者も検証したが、50年以上覆っていない。近年は計測精度の向上で、脳活動が行動の最大7秒前に始まるとされ、自由意志否定の根拠は強固になった。動画では「科学の世界では自由意志の不在が通説」と述べられる。
反論として、意思から行動までのわずかな時間に衝動を拒否できるとする free-will-veto がある。