決定論の信念とモラル低下

「自由意志はない」という信念が、人の道徳的行動を緩めるという問題。動画 _NIgdJWx_Nslibet-experiment の含意として扱う。

紹介される実験では、学生を2群に分け、片方に前向きな本を、もう片方に francis-crick の『驚異の仮説』(決定論)を読ませた。その後のコンピュータテストで、決定論を読んだ群のほうが不正(カンニング)をした。決定論を信じると「自分の責任ではない」という意識が生じる、と解釈される。

象徴的な逸話として、連続殺人の被告が「脳内の物理現象で決まっていたので自由はなく、責任は問えない、ゆえに無実」と主張した話が出る。裁判官は「すべてが運命なら、私がこれから言う言葉も運命だ」と返し、有罪を言い渡した。

科学者はこうした考えの広がりに警鐘を鳴らしている、というのが動画の整理。なお決定論側の補強として遺伝と犯罪傾向の相関にも触れるが、提示される数値は出典が明示されず、Y 染色体=男性というオチを含む半分冗談の演出として扱われている。