集合的予測符号化 (collective-predictive-coding)
ロボット工学・人工知能から出てきた仮説。略称 CPC(Collective Predictive Coding)。複数の主体(エージェント)がそれぞれ ベイズ的に世界を予測し、コミュニケーションを通じて互いの世界観(世界を認識する枠組み)をすり合わせていく、という考え方。谷口忠大が提唱する。
「集合的」とは複数のエージェントが集まることを指す。個体レベルの 予測誤差最小化が、集団のレベルでは言語・社会・科学といった上位構造を生み、その上位構造が逆に個々のエージェントを動かす(トップダウンの効果)。
応用範囲が広く、全4回シリーズで次の題材に当てられた:
- 言語の起源(vAOfyd2rT2U、metropolis-hastings-naming-game)
- 生きること=予測(CqOe4ZH4Us8、prediction-error-minimization)
- ChatGPT は意味を理解するか(7VkgGcQwjwI、symbol-grounding-problem)
- 科学という営み(KNLVle8EQyw、cpc-model-of-science)
広く何でも説明できる仮説は中身が薄くなりがちだが、CPC は 名付けゲームのように具体的なモデルへ落とし込める点が特徴とされる。ロボット工学者・AI 研究者・言語学者・生物学者・社会学者・哲学者が集う大型の研究プロジェクトになりつつある。記号がどう立ち現れるかを問う 記号創発システム論の有力仮説の一つに位置づけられる。