予測誤差最小化 (prediction-error-minimization)

生物は予測しながら生き、事前の予測と実際の結果の差(予測誤差)を小さく修正し続けている、という捉え方。CPCの個体レベルの中身にあたる。

CqOe4ZH4Us8 の例:

  • 働くのは賃金を、趣味は楽しさを期待(=予測)するから。期待値とは予測の一種
  • 初めて食べた物が予想より美味しければ誤差を上方修正し、次も食べる
  • 光に向かう植物プランクトンは最適な光量との差を埋めるよう動き、行き過ぎれば戻る。最適点を知らずとも誤差の増減だけで適所に至る
  • コップを掴む動作も、腕の位置の予測と実際のズレを無意識に最小化するフィードバック制御として説明できる

意識的な思考ではなく機械的・自動的な誤差計算として記述できる点がポイント。空腹・喉の渇き・金銭・社会的要求など複雑な欲求の葛藤も、根っこにこの原理があると考える。なくすべき誤差を逆に求めにいく動きは 予測誤差を食らうとして補われる。他個体から情報を得て予測精度を上げる行動は、集団・社会・言語の形成(collective-predictive-coding)へつながる。