集合的無意識・元型
ユングの分析心理学の概念。個人の無意識のさらに奥に、人類に共通する集合的無意識があり、そこに元型(アーキタイプ)という共通の型が宿るとする。元型はあらゆる神話に共通するイメージとして現れ、例えば太陽神はアマテラスやラーと土地ごとに姿を変えても本質は共通する。この発想を敷衍して、無意識同士が、さらには無意識が宇宙や万物の根源につながっているという解釈も派生し、シンクロニシティ(意味のある偶然の一致)もここから説明される。
動画 huCn3KZxgdA では、井筒俊彦の言う普遍的本質(マーヒーヤ)肯定論の第二タイプ「原型的本質論」の支柱として扱われる。元型は深層意識で正規に働く本質であり、表層意識に出れば単なるファンタジーにすぎないという条件付き。シャーマンの創造的イマージュ、密教のマンダラ、ユダヤ教神秘主義カバラのセフィロト、易などは、この深層の創造的イマージュ空間を図示したものと解される。