エピソード記憶と意識
意識は何のためにあるか、への前野隆司の答え。脳は並列分散的に膨大な処理を同時に行うが、その全てを記憶するとパンクする。大事なものだけを選び、時間に沿った直列のエピソード記憶へまとめる装置が意識だ、とする。
意識が並列の脳内現象を直列モデルに変換する機能だと考えると、進化的にも無理がない。脳が外界のモデルを作る機能(フィードバック誤差学習)を、脳自身の活動のモデルを作る方向へ少し変えただけ、という小さな突然変異で説明できる。
系として、エピソード記憶を持つ動物だけが意識を持つことになる。哺乳類(ネズミ等)や鳥類(カラス・カケス)はエピソード記憶ができるが、カブトムシは餌の有無を覚えられず意味記憶だけで動く。カエルは未確認で、確認できれば意識を持つ候補になる。ただし鳥は脳構造が哺乳類と異なるため、クオリアまで持つかは不明とする(see Ox8gJEIe5Ac)。