意識の時間的ずれ
意識が感じる「今」は、脳の実際の処理タイミングからずれている、という主張。前野隆司が受動意識仮説の根拠の一つに挙げる。
人工の盲点の実験(下条信輔とATRの研究者)が典型。赤を見せ、磁気刺激で視野の一部を一瞬見えなくし、その後に緑を見せると、見えなかった穴に「緑」(まだ提示していない未来の色)が見える。意識が時間をさかのぼって辻褄を合わせている証拠とされる。
ほかにも、自分の目が動く瞬間は見えない(動き終わった後の未来の像が見える)、秒針が1秒以上止まって見える、青い服の人と認識するのに0.5秒かかるのに見た瞬間に分かった気がする、などを挙げる。脳は錯視で空間を歪めるのと同様に、時間も都合よく歪めていると論じる。
意志の[libet-experiment|リベットの実験]も、運動と意識のタイミングを揃えるためのずれとして同じ枠組みで扱う(see Ox8gJEIe5Ac)。