五十音表に音素を1つ加える思考実験
RFIb4FE3C-I 冒頭のお題。「日本語の五十音表に1行(=新しい子音列)または1列(=新しい母音段)を足すなら、どれが良いか」を考える。
母音側の候補
エ段の中間音(英語の æ 系のような音)を足せば「赤さな」のように行が大幅に増やせる。ただし日本語母語話者にはエの異音として処理されてしまうため、聞き分けが難しい。
子音側の候補
- クリック音(下打ち音など): アフリカ諸語(コイサン諸語)に多い。日本語に取り入れると衝撃が大きい
- 両唇ふるえ音(B): 唇を振わせる。バビブベボに比較的近いので習得しやすい
- 巻き舌の R: ふるえ R(イタリア語のローマ等)。発音できない話者が多いのが難点
- 入破音(ニハウ音): 喉頭の急激な引き下げで作る。日本語にない音素
「言いやすく聞き取りやすい」観点では下打ち音が最有力候補とされる。
このお題の本質
水野によれば「正解を出すよりも言語学者と朝まで飲みたい」が結論で、答えそのものより議論の過程が楽しいタイプの問題。新しい音素導入が日本語の同音異義語の負荷を下げる可能性についても言及されるが、それより「言語遊び」として価値が大きい。