フィールド言語学

未記述または記述の乏しい言語を現地で調査し、音韻・文法・語彙を記述する言語学の一分野。

RFIb4FE3C-I では、フィールド言語学者の能力を象徴するエピソードが紹介される。

エピソード: 音を聞いて即座に調音点を推定する

立命館アジア太平洋大学の学祭で、ナイジェリアの留学生が母語(ヨルバ語)を教えるという有志授業に参加した水野が、聞き取れなかった音について同行のフィールド言語学者(伊藤先生、フルネームの表記は字幕上不確実)にその場で発音し直してもらった結果、聞いた瞬間に「口の中こうなってますね、舌がこの辺で…」と即座にリバースエンジニアリングしたという。

「これができなければ仕事にならない」と本人が言う水準のスキル。

含意

「歌詞カードと実音のズレ」「アクセントの聞き分け」など、本ラジオで頻出する実音から構造を逆引きする問題は、フィールド言語学が日常的に解いている問題と地続き。一般人がインタビューや歌詞カードを読んで「本人の発音意図」を推測する代わりに、フィールド言語学的に IPA に書き起こせば、推測ではなく証拠として議論できるようになる。

bncMHojUgWsnakai-2019 (関西方言の聞き分け実験) もフィールド言語学のメソッドに連なる。