教養としてのアート (art-as-liberal-arts)

アートを語る能力が知性や社会的ふるまいの表示として機能する現代的な現象。2010年代後半に 山口周『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか』などが広まり、アートはビジネスパーソンの教養や会話力と結びついた。知識量そのものより、コミュニケーションの道具として作用する点が特徴。教養一般とは区別され、アートに焦点を絞った社会的シグナルの側面を指す。

動画 nJp3n4Fn6H0 では、この流行を批判するのではなく、アートが何を表示し、何の道具として機能するかを問う出発点に置く。Brillo Box のうんちくのように、アートを語ること自体が賢さの表示に見える点から議論が始まる。動画では明言されていないが、女子美術学校への偏見の事例と並べることで、何を教養と呼ぶかが時代やジェンダーで変わると示唆される。